森橋ビンゴ 『ソウルソードスーパースター』 (徳間デュアル文庫)

高校二年の始業式の日,空から降ってきた流星にぶつかった桜井太曜は 100 万の塊になった神をめぐる戦いに巻き込まれることになる."SS" ことソウルソードを操るソウリストたちの異能バトル.
冒頭からこのコピペをそのまま適用したかのようなテキストがこれでもかと繰り出される.おそらくわざとやってんだろうけど素直に読みにくい.上下巻あわせて約 600 ページはあるのだけども密度はそれほどでもなく,壮大に手間をかけたプロローグの風情.かといってこれといった伏線を用意している様子も見られず,読み終わってから頭の上に「?」マークがいくつも浮かんだ.まああとがき読んだ感じでは「好き勝手に書いたらこんなものが出来ました!」くらいのノリらしい(実際は知らないけど)ので,深く考えずにこのくどさを楽しむのが吉なのかな,と.「ライトノベル的なもの」が嫌いなひとは手を出さない方が無難だと思う.