深見真 『疾走する思春期のパラベラム この世の人々が許しあうまであと千億の夜』 (ファミ通文庫)

心的爆撃を辛くも切り抜けた城戸高校映画部が一時の平穏を得ていたその一方,世界各地の紛争地帯では謎の虐殺が頻発,世界に影が落ち始めていた.
銃と思春期の学園アクション第五弾.<灰色領域> と <乾燥者> の役割と目的がそれぞれ判明,物語は大きく動き出す.というメインストリームはまたそれはそれとして,さらわれ剥かれるヒロインにピンチで超覚醒する主人公,生贄を必要とする超兵器にパワーアップして再登場する怪造兵士と今回もガジェットが満載.この B 級感がたまらん.私のオトコノコの部分がちくちく刺激を受けましてよ.お約束が強く支配しているストーリーは掘り下げが浅いという向きもあるようだけどカッコイイガジェット群をいちばんカッコ良く見せようとするならこういう話になるのは必然.言うだけ野暮ってもんですよ.