赤井紅介 『パーフェクト・ブラッド 8 壊れゆく世界と、天使の恋歌』 (スーパーダッシュ文庫)

ええ〜……、何なのこの人〜……。ややこしいなぁ、もう。

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エウプロシュネ・ガイアの覚醒によって人類の 20 %がわずか一日で失われた.世界中が混乱する.慕っていた菫を失った災厄の魔女カラミティ・ホワイトは暴走する.残された時間は少ない.
次回最終巻に向けた最終局面.あるいは最後の痴話喧嘩.究極の敵との決戦を前に,色々と決着がつく.ストーリー的にはあってもなくてもいい巻の気がしないでもないが,率直な感想としては面倒くせぇなぁ,と.ここに来て透華が焼き餅を焼く心理が分からん.この巻のメインとなる裕樹,透華,カトリーナの三人の向いている方向が,ラス前の盛り上がる場面に至って微妙に一致していないように見えてしまうのがすごく気持ち悪い.お約束を入れて話が面倒くさくなるのはある意味仕方ないのかもしれないけど.つくづく面倒くせぇ.