虚淵玄/原作・広江礼威 『ブラック・ラグーン 2 罪深き魔術師(ウィザード)の哀歌(バラード)』 (ガガガ文庫)

ブラック・ラグーン 2 (ガガガ文庫)

ブラック・ラグーン 2 (ガガガ文庫)

「なぁレヴィ、あの坊ちゃんがあそこまで入れ込む程に、オサリバンの御令嬢ってのはイイ女なのか?」
俺がそう問うと、レヴィはまるで項についた毛虫を払い落とそうでもするかのように、ぶるんぶるんとかぶりを振った。

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虚淵玄による『ブラック・ラグーン』ノベライズ第二巻.CIA にアメリカの大富豪,福建マフィアまで巻き込んで広がった一大騒動が,終わってみるとロアナプラという街の日常のひとコマにすんなり収まっているという.なんというか,狐につままれたような読後感とはまさにこのことかと.原作未読なので,恐らく小説版だけでは分からないおかしさもある気がするのだけど,軽快で楽しかった.