ツカサ 『銃皇無尽のファフニールIV スピリット・ハウリング』 (講談社ラノベ文庫)

「今の物部くん、お爺様と同じ顔してる」
「同じ顔?」
「守るって、決めた顔。守ってくれるって、信じられる顔。でも――すごく一方通行な感じがする、そんな顔」

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己をドラゴンであると主張する,テロリストのキーリが,フィリルの故郷であるエルリア王国に姿を現した.ミッドガルへの保護を要求するキーリのもとに向かう悠たち竜伐隊.そこに,人の魂を食らうと言われるイエロードラゴン,“黄”のフレスベルグが現れる.
シリーズ四巻.ドラゴンを殺すことと人間を殺すこと.今回も手堅く面白かった.女の子がさらに増えて,見た目は間違いなくハーレムものなのだけど,見た目以上にちゃんとした骨がある.相変わらず女の子たちのキャラクターは弱い(だいぶ良くなってはいる)し,ハーレム成分というかラッキースケベは半分くらいにしたほうが話が引き締まるのではないかと思うけど,まあ野暮なことよね.次への引きも毎回強くて,続きが楽しみです.