ついへいじりう 『奇械仕掛けのブラッドハウンド』 (ガガガ文庫)

奇械仕掛けのブラッドハウンド (ガガガ文庫)

奇械仕掛けのブラッドハウンド (ガガガ文庫)

「口を慎みなさい、粗悪品。
私は奇械仕掛けの人形(ガラテア)
奇腫指(キャンサー)専門兵装――紅指〈執行者〉(エグゼキューター)
さあ、銀指〈潰殺鬼〉――あなたを敵性指(バンディット)と判断し、これより撃墜いたします!」

奇械仕掛けのブラッドハウンド (ガガガ文庫) | ついへいじ りう, マルイノ |本 | 通販 | Amazon

天才の人格が内包された外付けの才覚,〈義指〉.ときに暴走をもたらす〈義指〉の回収を生業とする探偵,芥宗佑は,助手の神楽ヰ音耶とともに後輩から依頼された人探しを行うことになる.
異能力を宿した〈義指〉と連続殺人鬼〈潰殺鬼〉をめぐる事件の結末とは.第8回小学館ライトノベル大賞ガガガ大賞受賞作.お手本のようにきれいな伏線消化があったり,時系列を逆にしたほうが良いのではないかと思うシーンがあったり.完成度はそこそこ高いのだけど会話が冗長で粗もあり,いかにも新人賞受賞作らしいライトノベルだと思う.それにしても,こういうテーマの作品で○○に××される殺人鬼というのはかなり珍しいのではないか.そこのシーンだけはびっくりした.