日日日 『さくらコンタクト route B 真智ありす』 (このライトノベルがすごい!文庫)

「お姉ちゃんが、助けてあげますからね」
ありすのその言葉を、信じたいと思った。

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花蒔町に伝わる伝説の桜,佐保姫様を咲かせることができたものは,恋を成就させることが出来るという.春の朝,冗談で佐保姫様に触れた高校生の桜木春彦は,佐保姫様を大きく咲かせてしまう.それがきっかけだったのか,体調を大きく崩した春彦は「お姉ちゃん」ことありすと久しぶりの再会をする.
二ヶ月連続刊行,シェアードワールドブコメのBルート.シェアードワールドという前提があるためか,導入の説明をものすごく端折っている.「route A」(感想)に比べるといろいろ込み入っているのだけど,おかげで導入からよくわからない.マクスウェルの悪魔のような存在である「ブル・フル」は面白いと思うのだけど,説明と実際にやっていることのスケールにだいぶ差があるし.まあ,基本的にはお姉ちゃんとのイチャイチャを読むものであろうと思うのだけど,素直に読むにもいろいろ気になるところが多かった.