- 作者: 竹内佑,出水ぽすか
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2014/04/18
- メディア: 文庫
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「俺と柄州が学校へ行かないのは」
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郷田は俺の体を支えたまま、ゆっくりと歩き始める。
「誰が的かわからなかったからだ」
「俺だってわかってないよ、そんなもん」
「俺はそれが我慢できなかった。学校じゃにこにこと話しかけてくるくせに、『時間の外』へ行った途端に、敵意を剥き出しにして襲ってくるなんて、気が狂いそうだった。だったら初めから、俺と柄州の敵は、俺たち以外だ。そう思うことにしたからだ」
キグルミの謎,『時間の外』を司る翼のキグルミの正体,次々に死んでいくクラスメートたち.ストーリーが大きく動き出す第三巻.ひとつながりとなった日常と異世界,という捉え方は,言われてみると当たり前のことなんだけど,意外となさそうな気がする.なんだかんだとどっちかに重きが置かれることが多いよね(自信はない).デスゲームも大詰めかと思いきや,まさにデウス・エクス・マキナとしか呼びようのないキグルミ登場からの,デウス・エクス・マキナとしか言いようのない展開になるのはびっくりした.正直なところ,何が起こっているのかわかりにくいのは難だけど,目を見張るものがあると思うの.