鈴木大輔 『文句の付けようがないラブコメ 2』 (ダッシュエックス文庫)

「なにか勘違いをされているようですが」
紅茶の香りを楽しみながら。
「わたしは別に悪巧みをしているわけではありませんよ。わたしが欲しているものはとてもシンプルで、そして永久不変のものです。今も昔もずっと同じものを求め続けているのです」
「いったい何を?」
「我が主の幸せです」

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神鳴沢セカイの死とともに作り変えられた世界.桐島優樹の高校に,転校生の神鳴沢世界が転校してきたことから,再び物語が始まっていく.
作り変えられた世界で繰り広げられる愛の喜劇(ブコメ),第二巻.いわゆる二周目の世界の話になるのだけど,本質は次回以降に持ち越しで今回はほとんど語られず,世界がひたすら可愛いだけの小説になっている.そういう意味で一巻よりはタイトルに近づいたと言えなくもない.なんだかんだで嫌いじゃないし続きも気になる.