文野はじめ/仮名堂アレ 『消失進行形パズライズ』 (ディスカヴァー・トゥエンティワン)

消失進行形パズライズ (ノベライドル)

消失進行形パズライズ (ノベライドル)

「さあ、縁くん。見てくれ。これが我々『アンチパズル部』が把握しているこの世界の裏ルールだ。うん」

Amazon CAPTCHA

ある朝,高校生の緑川縁が目を覚ますと,髪の毛が派手な緑色に染まっていた.なんじゃこりゃと学校へ行ってみると,生徒全員の髪が七色のいずれかに染まっていて,しかも本人たちは染まっていることに気づいていない.学校では,同じ髪の色の生徒が三人集まると消失してしまう=いなかったことになってしまう「パズライズ」という現象が進行していた.
パズドラのフィールドと化した学校という,非常に限定されたフィールドとシチュエーションで描かれるゲーム小説.トンチキな設定といい,著者:ノベライドルこと文野はじめ(CV. 竹達彩奈),プロデューサー:小説家という態のレーベルといい,あまりに現代的というか刹那的というか,今でなければ出版自体できなかった小説なのではないか.生き急いでいる感が半端ではない.内容の方は,設定を並べるばかりでいまいち話がふくらまないかなあ.犯人探しがあまり犯人探しの体をなしておらず,真相が明らかにされる前に完全に冷めてしまっていた.