三萩せんや 『一刀両断のアンバー・キス』 (GA文庫)

一刀両断のアンバー・キス (GA文庫)

一刀両断のアンバー・キス (GA文庫)

「どうか、居抜が、わたしを思い出してくれますように」
そう、しっかりと願いをかけた。

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鍵前居抜は,人の心に救う負の存在である心ノ闇を狩る《秘鍵使い》の末裔.同居する双子姉妹と力を合わせ,心ノ闇と日々戦っていた居抜の前に,許嫁を自称する「三人目」の少女が現れる.
第7回GA文庫大賞奨励賞受賞作の「ちょっとエッチなハーレムバトル」.第20回スニーカー大賞特別賞,第2回「本の物語」大賞とこれで一年で三つの賞を受賞したそうな.スニーカー文庫の『たま高社交ダンス部へようこそ』(感想)もオーソドックスなストーリー運びではあったけど,これまた非常にオーソドックスな話ではある.エロに偏りすぎることなく,良い意味で引っ掛かることなく読めるのだけども,思わせぶりな秘密が特に伏せる必要もなかったのは腰が砕けた.嫌いではないのだけど,まあ「たま高」みたいなものを期待するとちょっと違うよな,と.