血翼王亡命譚 の検索結果:

新八角 『ヒトの時代は終わったけれど、それでもお腹は減りますか?』 (電撃文庫)

ヒトの時代は終わったけれど、それでもお腹は減りますか? (電撃文庫)作者: 新八角出版社/メーカー: KADOKAWA / アスキー・メディアワークス発売日: 2019/04/08メディア: Kindle版この商品を含むブログを見る 「はい、ケシの種たっぷりの合法サンドイッチ二種です」 時は24世紀.荒廃した東京――第三実験都市スコピュルスの片隅に,その食堂《伽藍堂》はあった.厨房には天使のような少女,給仕は悪魔のような黒髪の仕事人.これは,闘争と狂乱の時代に花咲いた,奇蹟の…

新八角 『滅びの季節に《花》と《獣》は 〈上〉』 (電撃文庫)

…落ちる.デビュー作「血翼王亡命譚」(感想)に引き続きファンタジーとなる二作目.導入は初々しいすれ違いの初恋物語.今回はえらいかわいらしい話だな,と思って読んでいたら,やっぱりそれだけでは終わらなかった.王道のファンタジーを,舞台の面白さと物語を埋め尽くさんばかりのガジェットの組み合わせで支えるという構図は同じと言っていいかな.三百年に渡る街の興りと発展,それを支える奇蹟と身分制度というシステム,すべてを食い尽くさんと現れる天災である《天子》のサイクルは想像の余地も大きくて楽し…

2016年の二十冊

…します. 新八角 「血翼王亡命譚」 (電撃文庫) → 感想 相沢沙呼 『小説の神様』 (講談社タイガ)→ 感想 紅玉いづき 『大正箱娘 見習い記者と謎解き姫』 (講談社タイガ)→ 感想 王城夕紀 「青の数学」 (新潮文庫nex)→ 感想 大泉貴 「我がヒーローのための絶対悪(アルケマルス)」 (ガガガ文庫)→ 絶対悪(アルケマルス)3』感想">感想 カミツキレイニー 「七日の喰い神」 (ガガガ文庫)→ 感想 屋久ユウキ 「弱キャラ友崎くん」 (ガガガ文庫)→ 感想 からて 『…

新八角 『血翼王亡命譚 III ―ガラドの夜明け―』 (電撃文庫)

血翼王亡命譚 (3) ―ガラドの夜明け― (電撃文庫)作者: 新八角,吟出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2016/09/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (8件) を見る ……――広大な平野に一人の人間が立っていた。 夕焼け空でもないのに大地は真っ赤に染まっていて、やがてそのなだらかな丘は人の骸だと気付く。 死体の丘に立つその人は青い刀を握り、独り空を見上げている。 その人がどんな表情をしているのか知りたくて、俺は一歩近づいて…

新八角 『血翼王亡命譚 II ―ナサンゴラの幻翼―』 (電撃文庫)

血翼王亡命譚 (2) ―ナサンゴラの幻翼― (電撃文庫)作者: 新八角,吟出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2016/06/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る 六つ時の鐘が鳴って、彼が帰る。相変わらず無愛想に、でも手をこちらに振りながら書棚の影に消えていく彼を見送った。 すると静けさがやってくる。大きくて暗い静けさが書庫の底から滲みだす。夕陽が地平線へ消え入る寸前の、命を尽くすような残照が訪れる。 書庫が燃えるよ…

新八角 『血翼王亡命譚 I ―祈刀のアルナ―』 (電撃文庫)

血翼王亡命譚 (1) ―祈刀のアルナ― (電撃文庫)作者: 新八角,吟出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス発売日: 2016/03/10メディア: 文庫この商品を含むブログ (10件) を見る 彼女はそれから五年、第百三十二代赤燕の国(レボルガ)王位継承者アルナリス=カイ=ベルヘス第一王女として生活し、俺は第百三十二代護舞官ユウファ=ガルーテンとなるため、修練に励むこととなる。 しかし、これから始まるのは一人の王女と一人の護舞官の物語ではない。 こ…