2020-04-01から1ヶ月間の記事一覧

本田壱成 『水曜日が消えた』 (講談社タイガ)

水曜日が消えた (講談社タイガ)作者:本田 壱成発売日: 2020/04/22メディア: 文庫 「先生、十六年って言いましたけど、そうじゃありません」「……うん」「二年です。二年と四ヵ月」「君にとっては、ね」それじゃあまた明日、と先生は言い直す。 曜日ごとに七つ…

鶴城東 『クラスメイトが使い魔になりまして2』 (ガガガ文庫)

クラスメイトが使い魔になりまして 2 (ガガガ文庫)作者:鶴城東発売日: 2019/09/18メディア: Kindle版 永遠にモラトリアムを生きていたかった。でも……もはや、そんなことは言っていられない。なにより俺は……俺が努力をしなかったがために、世界だどうにかなろ…

伊瀬ネキセ 『BNA ZERO ビー・エヌ・エー ゼロ まっさらになれない獣たち』 (ダッシュエックス文庫)

BNA ZERO ビー・エヌ・エー・ゼロ まっさらになれない獣たち (ダッシュエックス文庫)作者:アニメ『BNA ビー・エヌ・エー』,伊瀬 ネキセ,中島 かずき,TRIGGER発売日: 2020/04/23メディア: 文庫 「わたしはあちこちで獣人と人間を見てきました。人間は確かに獣…

八目迷 『きのうの春で、君を待つ』 (ガガガ文庫)

きのうの春で、君を待つ (ガガガ文庫 は 7-2)作者:八目 迷発売日: 2020/04/17メディア: 文庫 「……カナエくん……」あかりは顔を上げ、今もぼろぼろと涙が溢れ出す目を、まっすぐ俺に向けた。そして、嗚咽を押し殺し、絞り出すように言った。「私は、カナエくん…

筒城灯士郎 『世界樹の棺』 (星海社FICTIONS)

世界樹の棺 (星海社FICTIONS)作者:筒城 灯士郎,淵゛発売日: 2019/11/17メディア: 単行本(ソフトカバー) わたしはさっきよりももう少し考えてから、答え直してみた。「もしも外部的な要因ではなく、内部的な要因――つまり人類の行動の結果によって、人類が滅…

小林湖底 『少女願うに、この世界は壊すべき ~桃源郷崩落~』 (電撃文庫)

少女願うに、この世界は壊すべき ~桃源郷崩落~ (電撃文庫)作者:小林 湖底発売日: 2020/04/10メディア: 文庫 天に揺蕩う集合文化意識はあらゆる常識を改変した。物理法則を基礎づける論理体系のパッケージは強制的に数世紀前のそれへと置換され、自然科学の発…

紙城境介 『継母の連れ子が元カノだった4 ファースト・キスが布告する』 (スニーカー文庫)

継母の連れ子が元カノだった4 ファースト・キスが布告する (角川スニーカー文庫)作者:紙城 境介発売日: 2020/04/01メディア: 文庫 だって、これは、傷を切り開くようなものだから。治りきることもなく、かさぶたのまま私の心にぶら下がっている傷を、無理や…

月見秋水 『世界一可愛い娘が会いに来ましたよ! 2』 (MF文庫J)

世界一可愛い娘が会いに来ましたよ!2【電子特典付き】 (MF文庫J)作者:月見 秋水発売日: 2020/03/25メディア: Kindle版 「分かりました! では『ママ会戦』に勝つために『NTR(難易度の高い恋愛)作戦』、始めましょう!」NTR作戦、始まります!「やっぱり燈…

高島雄哉 『不可視都市』 (星海社FICTIONS)

不可視都市 (星海社FICTIONS)作者:高島 雄哉発売日: 2020/03/15メディア: 単行本(ソフトカバー) 理論とは、世界を見るための視座に他ならない。彼は思ったのだった。世界を変容させる戦争と、世界を見るための理論を、同一視できるのではないかと。もし戦…

柞刈湯葉 『人間たちの話』 (ハヤカワ文庫JA)

人間たちの話 (ハヤカワ文庫JA)作者:柞刈 湯葉発売日: 2020/03/18メディア: 文庫 だってそうじゃないか。生物は本能的に死を恐れるものである。とか、親から与えられた生命はかけがえのないものである。とか、そういう話を聞くたびに、僕は自分の命が遺伝子…

紙城境介 『転生ごときで逃げられるとでも、兄さん?』 (MF文庫J)

転生ごときで逃げられるとでも、兄さん? (MF文庫J)作者:紙城 境介発売日: 2020/03/25メディア: Kindle版 俺は、捕まったのだ。あの五年間で、完全に、この悪魔に。血の匂いのする闇の中で、何度も何度も刻みつけられた傷が、魂を、心を、底の底まで冒し尽く…