2020-09-01から1ヶ月間の記事一覧

赤城大空 『出会ってひと突きで絶頂除霊!7』 (ガガガ文庫)

出会ってひと突きで絶頂除霊! 7 (ガガガ文庫)作者:赤城大空発売日: 2020/09/18メディア: Kindle版 いつも必死に誰かを助けようとするその横顔を隣から窺い見るばかりで。そんな晴久を好ましいと思いつつ、自分は心のどこかで――嫉妬していたのだ。古屋君は…

川岸殴魚 『呪剣の姫のオーバーキル ~とっくにライフは零なのに~』 (ガガガ文庫)

呪剣の姫のオーバーキル: ~とっくにライフは零なのに~ (ガガガ文庫)作者:殴魚, 川岸発売日: 2020/09/18メディア: 文庫 窓の外からかすかに聞こえる断末魔。そして工房の中からは煮詰めたアンデッドの残骸。外も内も地獄の様相。負けず劣らずこの世の終わりの…

手代木正太郎 『むしめづる姫宮さん3』 (ガガガ文庫)

むしめづる姫宮さん (3) (ガガガ文庫 て 2-13)作者:手代木 正太郎発売日: 2020/09/18メディア: 文庫 「私は姫宮凪と約束がしたい」「なん……ですか?」私は、どこかぼんやりしていました。「四十年後、ここでふたりでハレー彗星を観る。そういう約束。ジャコ…

宮澤伊織 『裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ』 (ハヤカワ文庫JA)

裏世界ピクニック3 ヤマノケハイ (ハヤカワ文庫JA)作者:宮澤 伊織発売日: 2018/11/20メディア: 文庫 老婆の姿がぼやけて、まったく違うものがそこに現れる。互いにすがりつき、絡み合うようにして死んでいる猿のミイラ五体を芯として、無数の人間が蚊柱のよ…

石川博品 『あたらしくうつくしいことば』

あたらしくうつくしいことば作者:石川博品発売日: 2017/12/29メディア: Kindle版https://ncode.syosetu.com/n7108ea/ わたしたちの高校には教室と廊下をへだてる壁がない。ないのは必要ないからだ。光だとか視線だとか、まっすぐなのがわたしたちで、この世…

木下古栗 『サピエンス前戯 長編小説集』 (河出書房新社)

サピエンス前戯 長編小説集作者:木下古栗発売日: 2020/08/26メディア: 単行本 異性愛者なのに、じかに同性のオナニーを鑑賞したことがある人は挙手してほしい。実を言うと僕もその類に当てはまり、今まさにこの文章を書きながら、心の手をまっすぐにぴんと挙…

ツカサ 『明日の世界で星は煌めく2』 (ガガガ文庫)

明日の世界で星は煌めく (2) (ガガガ文庫)作者:ツカサ発売日: 2020/08/20メディア: 文庫 『さようなら、彼が愛した憎らしい人。妹と仲良くしてくれてありがとう』その言葉は私の疑問に対する答え。そして私の命を散らす宣告。 怪物「屍人」の襲来により終わ…

紙城境介 『継母の連れ子が元カノだった5 あなたはこの世にただ一人』 (スニーカー文庫)

継母の連れ子が元カノだった5 ドラマCD付き特装版 (角川スニーカー文庫)作者:紙城 境介発売日: 2020/09/01メディア: 文庫 ――僕は、東頭いさなを信じている。これは恋愛ではなく、信仰だ。 告白されて、フッて、それでも友達として同じ距離を保っていた伊理戸…

赤月カケヤ 『異世界はジョーカーに微笑んだ。』 (MF文庫J)

異世界はジョーカーに微笑んだ。 (MF文庫J)作者:赤月 カケヤ発売日: 2020/08/25メディア: Kindle版 初めて人を殺したのは、八歳のときだった。相手は母の再婚相手、つまりは義理の父だ。 法で裁かれない人間を次々と殺し、世間から「正義の殺し屋」、「現代…

柴田勝家 『アメリカン・ブッダ』 (ハヤカワ文庫JA)

アメリカン・ブッダ (ハヤカワ文庫JA)作者:柴田 勝家発売日: 2020/08/20メディア: Kindle版 ジョン・ヌスレは自分の職業に誇りを持っていた。空港で働く検疫官だった。感染症を国内に持ち込ませないという、崇高な使命を持った仕事である。ただし動植物や食…