2022-06-01から1ヶ月間の記事一覧

二月公 『声優ラジオのウラオモテ #07 柚日咲めくるは隠しきれない?』 (電撃文庫)

声優ラジオのウラオモテ #07 柚日咲めくるは隠しきれない? (電撃文庫)作者:二月 公KADOKAWAAmazon 「……わたしも、声優になれるのかな」呟いた言葉は、本当に思いつきだ。なんとなくの、深い意味のない独り言。けれど、それはどうしようもないほどの興奮をも…

周藤蓮 『明日の罪人と無人島の教室』 (電撃文庫)

明日の罪人と無人島の教室 (電撃文庫)作者:周藤 蓮KADOKAWAAmazon 「そう、『明日の罪人』というのは、技術に裏付けられた最も強い孤独の定義だ」殺されたくないと思わないから、殺す。盗まれたくないと思わないから、盗む。価値観からの隔絶。頭で考えても…

夏目純白 『純白と黄金2』 (MF文庫J)

純白と黄金2 (MF文庫J)作者:夏目 純白KADOKAWAAmazon 「ヤンキーの実在性を知ることは、己を高みに導くことに繋がる」「……あ?」「ヤンキーとは何か。なぜ天は人の上にヤンキーを造ったのか。知りたいと思わないか?」「研究し続ければ、その天ってやつが教…

しめさば 『君は僕の後悔(リグレット)3』 (ダッシュエックス文庫)

君は僕の後悔 3 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)作者:しめさば,しぐれうい集英社Amazon やめてくれ。身体が震えた。彼の……いや、“彼ら”のまっすぐさは、そういうふうに生きられない人間にとっては、暴力的だ。正当性をかなぐり捨てて、自分は間違っているのか…

東崎惟子 『竜殺しのブリュンヒルド』 (電撃文庫)

竜殺しのブリュンヒルド (電撃文庫)作者:東崎 惟子KADOKAWAAmazon そう悪い気はしなかった。いや、はっきり言おう。むしろ多幸感に満ちていた。愛する人の意思を無視して、蹂躙しながら、ひとつになる行為は、想像を絶するほどに心地よくて、恐ろしいまでに…

深沢仁 『渇き、海鳴り、僕の楽園』 (ポプラ文庫ピュアフル)

渇き、海鳴り、僕の楽園 (ポプラ文庫ピュアフル)作者:深沢仁ポプラ社Amazon 扉に体重をかける。溢れんばかりの陽の光がチャペルに入ってきて片手をかざした。僕は急にいまが夏だと思い出す。波の音がした。小道に立って、果てにあるグレイの家を見上げる。青…

てにをは 『また殺されてしまったのですね、探偵様 3』 (MF文庫J)

また殺されてしまったのですね、探偵様3【電子特典付き】 (MF文庫J)作者:てにをはKADOKAWAAmazon 「そうね。普通ならそれで相手の勝ちだわ。真実を知るものはこの世にはいなくなる。ところがあなたは聞き出した情報を保持したまま生き返っちゃうってわけね…

鈴木大輔 『ラブコメ・イン・ザ・ダーク』 (MF文庫J)

ラブコメ・イン・ザ・ダーク (MF文庫J)作者:鈴木 大輔KADOKAWAAmazon世界に不満を抱えて生きてきた高校生、佐藤ジローは、自分の夢を自由に操る能力を手に入れる。夢の中でクラスメイトをいいようにしていたジロー。その夢にある日、ジローの知らない少女が…

境田吉孝 『青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。2』 (ガガガ文庫)

青春絶対つぶすマンな俺に救いはいらない。 2 (ガガガ文庫)作者:境田吉孝小学館Amazon 世界は弱い者、怠惰なものを許容しない。この世界では、俺たちこそが異物。この世のあらゆる物語が、詩が、思想が叫んでいる。正しくあれ! 正しくあれ! 正しくあれ!俺…

川岸殴魚 『呪剣の姫のオーバーキル ~とっくにライフは零なのに~ 4』 (ガガガ文庫)

呪剣の姫のオーバーキル: ~とっくにライフは零なのに~ (4) (ガガガ文庫 ガか 5-34)作者:川岸 殴魚小学館Amazon そういうことか。やはり知るということこそが本当の魔法だ。いかなる人間も自分を通して世界を認識する。世界はひとつでありながら、自我という…

泉サリ 『みるならなるみ/シラナイカナコ』 (集英社オレンジ文庫)

みるならなるみ/シラナイカナコ (集英社オレンジ文庫)作者:泉 サリ,NAKAKI PANTZ集英社Amazon 楽しくて、幸せで、内側から押し出されるみたいに涙がこぼれた。言葉が喉に詰まって上手く歌えない。でも声を出し続けた。曲の最後の音の余韻が消えたとき、それ…