待田堂子 『葵小僧Knight 1』 (ぽにきゃんBOOKS)

「お話は、悲しい気持ちを笑いに転じてくれるおまじないなんですよ」

葵小僧Knight (1) (ぽにきゃんBOOKSライトノベルシリーズ) | 待田堂子, 宇佐美皓一 |本 | 通販 | Amazon

時は元禄.江土で役者を目指す中村笑助には,義賊・葵小僧というもうひとつの顔があった.脚本家待田堂子の初めてのオリジナル小説.地の文が恐ろしく薄く,小説ではなくト書きを読んでいるような気分になる.それでいてどうでもいいところはやたら詳細に書いていたりと,バランスが非常に悪い.アニメの第一話ならこれでなんとかなるのかもしれないけど…….なんというか,『ドラマチック・ドラマー 遊月』の再来を見ている思いがして仕方なかった.アニメ脚本家だからといって誰でもライトノベルを書けるとは限らない,ということなんだろうなあ.