東京駅上空 2,200 メートルに浮かぶ「11 番ホーム」.妖精の名を持つ係員の少女と狼型サイボーグと AI のみが暮らす静かな駅に起こる波乱.少女とマスコット(人外)と静かなセカイ.「キノ」とか最近だと『
シゴフミ』とかの系譜に並ぶであろう小説.といっても起こる事件はそれらに比べ世界情勢やら特殊部隊やら不穏なものがあれこれ絡んできて目に見えてにぎやか.例に挙げた作品がいまいち肌に合わない私にはこのくらい波が立っていたほうが楽しめるみたいよ.登場人物が妙に「キャラクター」然しているのが鼻についたとか多用されるルビが逆にかっこ悪いとか,そもそも「ハードSF」でも「のほほん」でも無いだろとかいろいろ思うところもあるのだけどまあそれはそれ.