上下巻の下巻にあたる第二巻.吸血鬼が支配する
ディストピアな世界観の紹介は一巻で済ませたとばかり,収束に向けて怒涛の勢いで物語は突っ走る.七柱の魔王が順次登場,
コーデリアとオフィーリアの存在の意味,汎不死社会を生み出した詩人ウィリアムの目的,最終的にへたれから脱皮する
エドガーと,これでもかと詰め込む詰め込む突き進む.一冊で描ききるには勿体無い情報量である気もするし,これだけの勢いを生んでいるんだからこれでいいんだという気もするし,そのわりには消化不良の感もあるし.どう評価していいのかよく分からん.とりあえず「
木村航はインナースペースに入らなければなあ……」とこないだ聞いた意味はなんとなく分かった.