上栖綴人 『彼女は眼鏡HOLIC2』 (HJ文庫)

アルハゼン眼鏡銀行の《眼鏡使い》深鏡めめこと同級生の黒野亞衣の戦いと百合と眼鏡の日々を描く,第 2 回ノベルジャパン大賞優秀賞受賞作第二巻.メガネ・オア・ダイ第二弾,といった感じでかなり手堅くまとまっている.中身を大まかに分けると前半:メガネ,中盤:身体測定,終盤:バトルになるのだけど,終盤に向かうに連れて徐々に筆が硬くなるのが面白い.メガネの蘊蓄はすらすら生き生き書いているのに,ラストの解決はスマートさの欠片もない.作者はこれひょっとしてホンモノなのだろうか……? とか言いながら,個人的にいちばん笑ったのは中盤の身体測定の場面.特別凝ったテキストではないんだけど ↓ の AA を思い出したが為に吹いてしまった.自爆.悔しいけど私の負けでいいや.
+ /(● ●) b | <大地の味がする(おっぱいから)