ドゥエイン・スウィアジンスキー/公手成幸訳 『解雇手当』 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

解雇手当(ハヤカワ・ミステリ文庫)

解雇手当(ハヤカワ・ミステリ文庫)

フィラデルフィアにあるとある金融サービス会社のボスが,土曜の朝から役員たちを会議に呼びつけた.せっかくの土曜にいったい何事かと不満たらたらの部下たちにボス曰く「このビルは封鎖した」,「非常階段にサリン爆弾を仕掛けておいたからここからは出られない」,「もちろん外と連絡を取ることも不可能」,「ということでお前ら全員,毒入りシャンパンを飲んで死ぬか,俺の銃弾を浴びて死ね」.バトルロワイアルがはじまった.
大ざっぱなあらすじだけは聞いてたので,なんでここから殺し合いになるんだ? と思いながら冒頭読んでたのだけど,いやすごかった.すんげーくだらなかったwww バイオレンスのためならなんでもやる(作者が)という姿勢,言うならアメリカの深見真かね.分かっている大人が中二病を発症するとどうなるか.ホラを吹くなら徹底的にでっかく吹いたほうがカッコイイ.言うまでもなく私はこういう姿勢が大好きなわけで.楽しかったす−.