16 編の短編を収録した
ブラッドベリの自選作品集.
『「ウ」は宇宙船の略号さ』からはじまる五編の短編は宇宙や科学に対するプリミティブな憧れと希望を情緒たっぷりに描く.
『太陽の金色のりんご』からの九編は科学が行き着く先の決着と警告を時にユーモラスに時に厳しく告げる.
『タイム・マシン』,
『駆けまわる夏の足音』で時代は現代に戻り,優しく着地する.ひとつひとつの短編はもちろん,一連の短編が波のように厳しく優しくハーモニーを奏でるかのよう.陳腐は承知で,心洗われるとはこのことかーと思った.「幻想と抒情の SF 詩人
レイ・ブラッドベリ」.今さらといった感じですがすんげー良かったです.