『アンティフォナの聖歌姫 〜天使の楽譜 Op. A〜』 (日本一ソフトウェア)

今年は 300 年に一度の祝祭の年.歌姫の大役を仰せつかったリリーだったが,その声を魔王アウロスに奪われてしまう.リリーの妹のミアベルとクララは,姉の声を取り返すため,冒険の旅に出る.
マール王国の人形姫』シリーズと世界観を共有する RPG.テーマは「女の子は正義の味方」,かな? BGM やミュージカル(イベントはミュージカル風に演出するのがシリーズの定番)で使用される楽曲はシリーズでもおそらく最高傑作ですごくいいんだけど,それ以外は全体的に残念な出来かな.あまり時間をかけていない感じのシナリオしかり,中途半端な育成・アイテム生成システムしかり,大雑把で分かりにくい戦闘しかり.クリアまでそんな時間はかからないけど,正直言ってシリーズへの愛がないと追いかけるのが辛いのではと思った.サブタイトルや回収されていない伏線,またエンディングを見ても,続編を出すこと前提で作っているようなので,ほんとに出るならなんとか挽回してほしい.……んだけど,どうなんでしょう.