藤原健市 『ななてんに。』 (ファミ通文庫)

ななてんに。 (ファミ通文庫)

ななてんに。 (ファミ通文庫)

ヘブンズという空中島が、互いに争ったことは、長い年月の中で一度もない。
史上初の、空中島同士の巨大質量兵器の応酬が始まった。

Amazon | ななてんに。 (ファミ通文庫) | 藤原 健市, 河原 恵 | ライトノベル 通販

ヘブンズと呼ばれる自意識を持った七つの空中島が存在する地球.学園都市の学園長として存在している七番目の空中島,セブンスヘブンはかつて自爆未遂を起こしたことを危険視され,北米のフィフスヘブン,南米のシックススヘブンにより初期化されようとしていた.
「セブンスヘブン」の二巻,てことで『ななてんに。』.幼女のアバターをまとった空中島同士の葛藤と大質量の戦い.空飛ぶ学園都市の学園異能.望む望まざるに関わらず周囲の不幸を肩代わりする能力とか,世界各地の空中島とか,情報物質化コピーでエンタープライズ vs. 大和が実現とか.一巻を読んだときは気づかなかったけど,話を構成するパーツは面白いのな.ただ,キャラクターや話運びはかなり類型的.どことなくテキストが硬いので余計に目立っているように感じた.このへん上手く言えなくて申し訳ないのだけれど,読んでいて楽しかったかというと正直あんまり.盛り上がりそうな要素はちゃんとあるので,続きが気にならないわけではないけど,この調子が続くようだと次を買うのをためらってしまう.