森野一角 『ゴースト・ライト』 (一迅社文庫)

ゴースト・ライト (一迅社文庫)

ゴースト・ライト (一迅社文庫)

「バカね。この世に不思議なんていくらでもあるの。気づかずに通り過ぎてるだけよ」

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如月光は常人には見ることの出来ない霊が見え,さらに実体化をすることが出来る能力を持つ高校生.「暗き言の葉の担い手ゴーストライター」の異名で呼ばれながらも,出来るだけ目立たぬよう生きていきたいと望んでいた光だったが,なにやら黒いローブを羽織った少女が転入してきたことから風向きがおかしくなる.
主に美少女文庫で活躍してきた作者の(この名義での)一般向けデビュー作かな.学園異能オカルトラブコメ,だと思うのだけど,全方位的にえらく中途半端だなあ.異能力やアイテム・言葉にこだわるでもなく,さりとてラブコメを甘く煮詰めるでもなく,ストーリーやテキストに凝るでもなく.設定をある程度作った時点で諦めるかなんかしたんじゃないか的な邪推をついしてしまう.申し訳ないですがこれは正直厳しかったです.