折口良乃 『九罰の悪魔召喚術 II』 (電撃文庫)

九罰の悪魔召喚術 2 (電撃文庫 お 13-2)

九罰の悪魔召喚術 2 (電撃文庫 お 13-2)

ぎこちない笑み。ああ、なんてこの悪魔はこんなに演技が下手なんだろう。悪魔は誘惑が得意じゃないのか。嘘八百はお手のもののはず、なのに。

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思惑は不明ながら,天草教皇に悪魔娘アイムの存在も認められたらしく,わだかまりを残しながらもひとまず平穏を取り戻した遠野家.そこにやって来たエクソシスト見習いの少女,そして事件は起こる.
「アジア最大の景教国日本」の片隅での悪魔騒動.天草四郎が勝った世界の現代日本という,宗教パンクな世界観が非常に楽しい.今回は世界観の描写は多くなかったのだけど,一巻青色LED で作られた魔法の鎧に続き,C言語で書かれた聖書(とその使い方)というバカっぽいアイテムが実にカッコ良くて素晴らしい.本心が分かりやすいようで割と分かりにくい(?)悪魔っ娘アイムも可愛くてよいよい.しかし首都が長崎にあるのになんで秋葉原秋葉原にあるんだろう,別の場所になるんじゃないか? と野暮なことを考えながらも楽しみました.三巻も近いうちに読みたいと思います.