- 作者: 折口良乃,戌角柾
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2009/11/10
- メディア: 文庫
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ぎこちない笑み。ああ、なんてこの悪魔はこんなに演技が下手なんだろう。悪魔は誘惑が得意じゃないのか。嘘八百はお手のもののはず、なのに。
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思惑は不明ながら,天草教皇に悪魔娘アイムの存在も認められたらしく,わだかまりを残しながらもひとまず平穏を取り戻した遠野家.そこにやって来たエクソシスト見習いの少女,そして事件は起こる.
「アジア最大の景教国日本」の片隅での悪魔騒動.天草四郎が勝った世界の現代日本という,宗教パンクな世界観が非常に楽しい.今回は世界観の描写は多くなかったのだけど,一巻の青色LED で作られた魔法の鎧に続き,C言語で書かれた聖書(とその使い方)というバカっぽいアイテムが実にカッコ良くて素晴らしい.本心が分かりやすいようで割と分かりにくい(?)悪魔っ娘アイムも可愛くてよいよい.しかし首都が長崎にあるのになんで秋葉原は秋葉原にあるんだろう,別の場所になるんじゃないか? と野暮なことを考えながらも楽しみました.三巻も近いうちに読みたいと思います.