- 作者: 本田仁美
- 出版社/メーカー: 幻冬舎ルネッサンス
- 発売日: 2011/03/25
- メディア: 単行本
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オンラインゲームと現実との関係について.これは厳しいなあ.もはや目新しいものではないテーマをどう料理するか,というところが気になったのだけど,説明的すぎるうえにステレオタイプすぎる.前半のほぼ丸々をゲームの説明と主人公の境遇の説明だけに費やすのだけど,これといった伏線として働いているわけでもないという.家族関係はじめ投げっぱなしすぎるラストも受け入れがたいし,なにより作中で語られる現実とゲームの関係にもまったく共感できるところがなかった.不愉快とかいう以前に,理屈がちょっと分からない.「人間が描けていない」というやつなのか…….