佐々之青々 『ライトノベルの神さま』 (スーパーダッシュ文庫)

ライトノベルの神さま (集英社スーパーダッシュ文庫)

ライトノベルの神さま (集英社スーパーダッシュ文庫)

「お約束、つまり基本のよさを軽んじる愚かさだ。よいか、ヒロインはぶつかってくるか落ちてくるか、美少女でなければ許されぬ言動とともに登場するからよいのだっ!」

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八百万の神のおわす国なんだから,ライトノベルの神さまがいてもいいじゃない.「さあ、ライトノベルな恋をさせてやろう」.本屋で買ったライトノベルにくっついてきたのは,ライトノベルの神さまこと,栞だった.
第 9 回スーパーダッシュ小説新人賞佳作受賞作.「ライトノベル」のお約束をネタにしたメタ気味なコメディと,一般的なラブコメとの間を行ったり来たり.視点が定まっていないというか固まっていないというか,申し訳ないけど読んでてしらけてしまう.ラストをやりたかったんだろうなあというのは分かるのだけど,苦しいかなぁ.