五代ゆう 『クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー II』 (ハヤカワ文庫JA)

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー? (ハヤカワ文庫JA)

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー? (ハヤカワ文庫JA)

俺たちはこの場所で、武器や戦闘車輌と同様に、自動的に生産され、地上に放たれて、互いに争い合い、強い者だけが選別されて残ることを求められていたのだ。〈教会〉の唱える〈楽園〉も〈救済〉も、ただその冷徹なシステムを覆いかくすための隠れみのにすぎない。セラとともにアートマが出現し、ジャンクヤードとその住人たちが変容を遂げなければ、このサイクルはずっと途切れずに続いていただろう。
しかし、何のために。
そして、誰が。

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナーⅡ (ハヤカワ文庫JA) | 五代ゆう, 前田浩孝 |本 | 通販 | Amazon

ジャンクヤードは悪魔の力,〈アートマ〉を手に入れた人間たちが殺し合い喰らい合う世界となった.〈教会〉の支配が薄れたジャンクヤードには終末の気配が訪れつつあった.
〈教会〉の目的とは,〈煉獄〉ジャンクヤードとは,そして我々は何者なのか.シリーズ第二巻は〈煉獄〉の真の姿をめぐる話とその滅亡を描く.一定のルールに支配された世界が実はもうどうしようもなくハリボテだった,それが端からほつれていく感覚というか.原作にあたるゲームもこのあたりまでプレイしたはずなんだけど,もうぜんぜん覚えてなかった.まあそのおかげでわくわくしながら読める,ということも有りや無しや.続きを楽しみにしてます.