- 作者: 東出祐一郎,品川宏樹(GAINAX)
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/01/18
- メディア: 文庫
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だから、休むな、眠るな、戦って殺し続けろ。世界の悪意を、理不尽で打倒しろ。
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教皇が危篤に陥った.
ローマの街を蹂躙しまくる新たな殺人ゲームの開幕.今回の敵は槍や機関銃で武装したバイクにまたがる黒槍騎士団に,スティレットを構えるロートケプヒェン.ポンポンと殺しまくり死にまくるのは今まで通り,なのだけど,テンポや爽快感は多少落ちるような気がした.ケモノガリとヒトの間で揺れる楼樹の葛藤に,今までより深く踏み込んでいるのもあるけど,劇中の時系列を前後させる描きかたも原因なのかな.ストーリーにおいては,シリーズの大前提のひとつが完全に覆されてしまった(かもしれない)まま後編へ続く,という終わり方で非常にもやっとさせられた.早く続きが出て,このもやもやが晴らされるといいな.