- 作者: 深見真,mebae
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2009/09/19
- メディア: 文庫
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二人のファーストキスは、血の味だった。
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PMC であるグリークスに，ICPO からとある IT 総合企業の調査依頼がやってくる．その企業は謙吾もハマっているオンラインゲームの運営会社だったが，裏では軍需産業に手を染めていた．
ネットゲームで知り合ったハッカーを仲間に加え，謙吾たちのチーム『ビーバス＆バットヘッド』が国際的な陰謀を追う．舞台は日本を離れてグアムとスペインへ．強化外骨格，ニューロコンピュータ，共感覚を持つハッカー．軽快なテキストに，男の子の好きな様々なアイテムを乗せて，現代の「戦争」を軽やかなエンターテインメントとして描く．それなりに数を読んでいるので，傍から見ると似たような感想にしかなっていないだろうけど，そのレーベルでできることとやりたいことを両立させているのはすごいなーと思う．一巻（感想）に引き続き，ガチな拷問シーンが入るのはたぶん定番化しているのだと思うが流石である．『ちょっとかわいいアイアンメイデン』の遺伝子は少なくともこの時点でしっかり芽生えていたのだなあ，と感慨深い．
