一の倉裕一 『シンクロニシティ・ゼロ』 (HJ文庫)

シンクロニシティ・ゼロ (HJ文庫)

シンクロニシティ・ゼロ (HJ文庫)

21 世紀初頭.再生医療に革新を起こしたエピジェネティック技術だったが,それを応用して創りだされた人工生命・エピジェノスは暴走,人類に反抗を起こした.対エピジェノス兵器であるエピノーム・スーツを着て,コンビでシンクロして戦う学生たちは「騎士」と呼ばれていた.
オーソドックスな学園異能のプロローグ,という感じかな.舞台設定は『ダイナミックフィギュア』の人類とキッカイの勢力図を逆転させたと思えば分かりやすい.しかし,主眼がそこではないとは言え,緊張感がぜんぜんないのが気になるところ.読みやすいのだけども引っかかるところがなかった.