グッドナイト×レイヴン (このライトノベルがすごい! 文庫)
- 作者: 深沢仁,serori
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2012/08/10
- メディア: 文庫
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映画のポスターに視線を向けて、蛍光灯にとまっているグロテスクな色の蛾を発見して、擦り切れたスニーカーの足先を見て、最後に中村からもらった煙草を見つめて。
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きょうの、夜に、幸運を。
スリ,売春婦(夫),自動車泥棒.謎の男に無理やり組まされた三人の急造チームがやらされることになるのは,一回七万円のこそ泥仕事.ハードボイルドだった『R.I.P. 天使は鏡と弾丸を抱く』(感想)に続くデビュー二作目はピカレスクロマン.手癖が悪くて喫煙習慣のある高校生が主人公,というのも珍しいけど,徹底してライトノベルのエッジを歩いている.テキストもいかにも格好良く,ストーリーは非常に地味ながら,先が気になる.もともと接点もなくチームワークもクソもなく組まされた三人が,仕事をこなすうちに静かにじんわりと距離が縮まっていくのが,個人的にとても良いと思いました.