- 作者: 白都くろの,雛咲
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/11/20
- メディア: 文庫
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「嫌がるに決まってるじゃねーか。ユリアさん、自分のしていることわかってんのか? これってレイプだぞ!?」
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「レイプ? 何を言っているのです。お前の薄汚いエノキをわたくしの世にも美しいアワビに入れるのにレイプだなんて、どこまでわたくしを愚弄すればいいのですかっ」
「薄汚いとかいうなっ、さっき風呂に入ったばかりだから、ピッカピカだぞ、コラッ! それになぁ、エノキはねぇよ。そんなになよっと細くねぇ。なんなら証拠見せてやろうか!」
移動教室へ向かうバスの中,睡眠ガスによって眠らされた2年B組.目が覚めるとそこはどこかの無人島で,男は通称キモザキこと目崎ひとりきりになっていた.訳がわからず混乱する目崎のタマを,クラスの15人の女子が虎視眈々と狙う.
“さぁ、皆さん、それぞれの武器は確認しましたね。皆さんがこの三日間、この島で、しなくてはならないことは、ただひとつ。『彼の童貞を奪うこと』。”タイトルから連想される内容をそのままで,だいたい三割くらいまで希釈するとこんな感じになるのかな…….着想は安直とはいえ悪くないと思うんだけど,料理の仕方がぬるくて緊張感も脈絡もないのがなあ.途中から「着想は悪くないんだ,着想は悪くないんだ……」と自分に言い聞かせながら読んだのでした.