水沢夢 『俺、ツインテールになります。2』 (ガガガ文庫)

俺、ツインテールになります。〈2〉 (ガガガ文庫)

俺、ツインテールになります。〈2〉 (ガガガ文庫)

深い。女の子の願望って、底知れず深い……。
「もし巨乳になれるのなら、相手が神々だろうと屠り去る覚悟があるのに……」
「そんな理由で人間に謀反起こされたら、神様もたまんねえだろ」
「ああ……胸が欲しい……胸が……」
悲痛な願い。

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念願のツインテール部を創設したツインテイルズ.生徒会長である神堂慧理那も協力的で順風満帆の滑り出し.……かと思いきや,会長はどうもツインテールに対して複雑な思いを抱えており.
異世界からやってきた巨乳派と貧乳派の変態ども.そして新たなツインテール戦士の誕生.巨乳だ貧乳だツインテールだー,とやりながら,ヒーローもののお約束やカッコ良いところを良い意味で踏襲,というか両立させているのはすごい.キレのあるテキストから送り出される,テンポの良いギャグとカジュアルな暴力にすいすいと読ませられる.ツインテール押しの一発ネタだと思って読むと,電車の中で吹くことになるので気をつけましょう.しかし,属性力(エレメーラ)(巨乳属性とか貧乳属性とか)を核に生まれた者たちの存在が,こんなに切ないものであるとは.続き楽しみにしております.