- 作者: 川岸殴魚,ななせめるち
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2012/12/18
- メディア: 文庫
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「おっしゃることはわかるのですが、怖いものは怖いのす……。子どものころから、東京では緑色の怪物がぐるぐると輪のように回りながら人を飲み込んでいく。そして飲み込まれた人はナビタイムの動画広告を延々見せられる。そう聞かされてたのす」
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……それ山の手線じゃないか。なにがどう伝わってそんな伝説になっちゃってるんだ。
そろそろ文化祭の出し物を決める時期.普段の人生相談をこなしながら,順調にテーマを決めてゆく第二新聞部だったが,生徒会長白河香織の妨害にあう.交換条件として,ネガティブスリーと呼ばれる不登校予備軍の相談に乗ることを提示される.
人生相談ライトノベル第四弾.やー,毎度のことながら安定して面白い.キャラクターのはっちゃけとテキストのチョイスが素晴らしく噛み合っているのよな.それにしても田舎者コントは不滅だなあ.“山と海と電波しかない”で吹いたわ.第二新聞部創設の真相も明かされ,話もしっかり動いているのも良い.新たに登場した第四の回答者はまだ馴染んでいない気もするけど,まあ時間の問題でしょう.良いものでした.