- 作者: 小川淳次郎,ささきむつみ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/12/28
- メディア: 文庫
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アテネは左手の手袋を外した。
百億の魔女 (講談社ラノベ文庫) | 小川 淳次郎, ささき むつみ |本 | 通販 | Amazon
彼女のその手は、あまり綺麗なものではなかった。関節が太くなっていて、所々火傷の痕跡もあった。剣を振るっていたのだから筋肉がついていて、たおやかな、女性らしさからは程遠いものだ。しかし、アテネらしいと思った。
神鳥零次は三年前までの記憶が無い.幼なじみの無道風子とともに,それなりに穏やかな日を送っていた零次だったが,カバンの底にリボルバーを見つけたある日を境に,その日常は変化してゆく.
三百年に渡り継承されてきた悪魔をめぐる
物語のキーワードのひとつが“その人間のこれまでの歴史。行動の指針。”と定義している「バックボーン」.三年分の記憶しかない主人公と,三百年をこえる執念に駆られる魔女姫.それぞれ行動を駆り立てるものがあり,実際にどう行動して,その結果どうなったか,というところに泥臭くも上手く繋げている.正直あまり読みやすい作品ではないし,どこかで見たような固有名詞が多くて損しているような気もするけれど,熱のある物語であると思う.あと,作者の郷土愛のなせる業なのか,ヒロインが一貫して土佐弁というのは珍しいかもしれない.