桜井光 『灰燼のカルシェール -What a beautiful sanctuary-』 (Nitroplus Books)

灰燼のカルシェール -What a beautiful sanctuary-

灰燼のカルシェール -What a beautiful sanctuary-

叫ぶ。叫ぶ。呼び掛ける
機械死人にではない。
寂しく微笑み、逃げてと告げる少女にでもない。
自分自身にでも、ない。
世界を終わらせた何かに。
自分を変異させた何かに。
惑星に無数の《柱》を突き立てた、何処かの、何かに。

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世界に突き立った《柱》の存在と物理法則の崩壊により,栄華を極め異常発達していた蒸気機関文明は突如に終わりを告げた.ジュヌヴィエーヴとキリエのふたりは,生命の果てた世界を「最後の場所」を求め旅していた.
スチームパンク・シリーズで知られる作者の初の単著,になるのかな.この作品もスチームパンク・シリーズとつながりのある物語になっているらしく,「単体のみで成立する作品」とは言っているものの,はじめてシリーズに触れる自分は世界観にまったく入り込めなかった.ファンだったらちょっとした単語や用語を見てニヤリとできるであろうことは想像できるんだけど,そこが分からない私には徹頭徹尾,雰囲気のみの小説でしかなかった.テキストも,悪い意味でゲーム出身作家らしいものだし,個人的には見るところがほとんどなかったなあ.