- 作者: 深見 真,mebae
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2011/03/19
- メディア: 文庫
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日本は「たまたま」平和なだけなんだ。
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ここは、戦いの星だ。
殺し合ったり憎み合ったりするのが当たり前。人間と人間は決して理解し合うことはできない。常に相手から奪うことを企み、奪われることを恐れている。それでいいじゃないか。そういう世界のほうが、居心地がいいんだ。
なあ――。
お前だって、そうなんだろ?
元旦の海神学園.やや緩み気味の空気の中,屋上でスパーリングをしていた謙吾は何者かに狙撃される.謙吾は辛うじて一命を取り留めたが犯人捜しは難航.解決の糸口が見えないまま,グリークス本社からの要請により謙吾たちはギリシャに飛ぶことになる.
シリーズ六巻.さまざまな勢力がそれぞれの思惑を抱えて複雑にぶつかってゆく.なんとなく性急な気はしつつ,8巻で完結のはずなので,いろいろな事象がそれぞれの速度で収束を迎えようとしているのかなーと思いながら読んだ.にしても,PMC同士の全面戦争というのは,無人兵器やロボット同士の戦争を彷彿とさせる終末感がある.戦場には人間がいるのに,戦争には人間不在という,言葉にしがたい気持ち悪さよ.