赤城大空 『下ネタという概念が存在しない退屈な世界4』 （ガガガ文庫）

下ネタという概念が存在しない退屈な世界 4 (ガガガ文庫)

「はいっ！　“詐欺師”とかけまして、“ナンバーワン風俗嬢”と解くわ！」
『そのこころは？』
「口が達者！」

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朱門温泉を舞台に，下ネタテロ組織《SOX》と日本四大テロ組織が覇権をかけて激突する（ゲームで）．近未来ディストピアSFシリーズ四巻は，三巻（感想）との前後編の後編．近未来社会の描写は忘れたころにちょこちょこ説明されるだけで，妙にぎこちないのだけど，その代わりと言うべきか今回は下ネタのキレがすごかった．“私は無から愛を生む腐敗の錬金術師。”ってやかましいわ！　あと最終決戦の温泉卓球山手線ゲームがくだらなすぎて凄まじいことになっている．まあこれはこれでいいと思うし，ある程度は予想してたことではあるけど，個人的に期待していたのとは面白さのベクトルがちょっと違ってきたかなあ．