為三 『ストライプ・ザ・パンツァー』 （MF文庫J）

ストライプ・ザ・パンツァー (MF文庫J)

ぼくには意識がある。だから、ただのパンツではない。生きているパンツだ。
地球の常識では、パンツは生きものではない。しかし、そんな常識は通用しない。
何故ならぼくは、宇宙から飛来したパンツ生命体だからだ。

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交通事故で瀕死の重傷を負った姫川響子を救ったのは，パンツ型宇宙生命体のストライプであった．記憶喪失のストライプは，行方不明の兄を探しているという響子に寄生し，お互いの目的のために協力しあうことになる．
第9回MF文庫Jライトノベル新人賞優秀賞受賞の「ハートフル・ピュアコメディ」．ハートフルとはいったい……．導入の展開で『ΑΩ』を思い出したけども，ああいうグロい感じではなく．しかし《繊維体》(ファイバーボディ)の体と地球人と変わらぬ人格を持ったパンツが，おぼこに密着（寄生）しているところを想像すると，別の意味で気持ち悪いな．悪い作品ではないのだけど，ちょっと中途半端かなあ．ハートフル方面とシリアス方面とギャグ方面と，いずれに軸足があるのかよく分からなかった．