- 作者: 大桑八代,pomodorosa
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/10/18
- メディア: 文庫
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歌に支配された一生といっていい。
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おそらくこの世に生まれ落ちた際には誕生を言祝ぐ歌が詠まれ、年齢の節目には健やかな成長を予祝する歌が詠まれ、いま死に臨んでも辞世という歌から自由になれない。
それは呪いとどこが違うのか。
和歌がキーとなっている現代異能譚の第二巻.「歌」を至上とする,閉じられたコミュニティで事件が起こる.一巻と雰囲気はそのままに,フーダニットを軸にした新本格ミステリ風味,かな.動機はともかく,手段がおそろしく回りくどく,いくらなんでも不自然すぎる.どこかで解消されるのかなーと思いながら読んだら,けっきょく最後まで解消されなかった.テーマのひとつである短歌も,雰囲気づくり以上の意味があまりないのがもったいないなあ.なーんかいろんな面でもやもやする.