- 作者: 北山猛邦,小松崎類
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2013/11/29
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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「じゃ、じゃあ順番を決めましょうか。みなさん」わたしは立ち上がって云う。「決め方は探偵ジャンケンでいいですか?」
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「探偵ジャンケンってなーに?」
美舟が首を傾げる。
「えっ、知らないんですか? 探偵は犯人に強いけど、猫に弱い。犯人は猫に強いけど、探偵に弱い。猫は探偵に強いけど、犯人に弱い――っていうやつです」
「どうやって表現するんだよそれ。いや、やらなくていいから。普通のジャンケンでいいだろうが」
犯罪被害者救済委員会が仕掛ける次の
密室,探偵,殺人鬼.用意されたトリックは「密室」と「消失」.「ダンガンロンパ」のスピンオフ第二巻.ミステリとしては無難な印象だった一巻(感想)からえらく弾けてるしすげぇ楽しい.これダンガンロンパだ! っていう.図面(間違った推理例とか)を多用したトリックの解説もすっきりとしていて誰にでもわかりやすいし,テンポよく進む密室ホテルの惨劇にもついつい一気読みしてしまう.希望ヶ峰学園など,本編に繋がるキーワードと,犯罪被害者救済委員会や探偵図書館という独特の世界観がどのようにつながるのかも興味深い.油断と信頼から歳相応の面をちょくちょく見せる霧切ちゃんもかわいい.この子がいったいどうしてああなってしまうのか…….どこまで描いてくれるのかわからないけれど,楽しみに追っていこうと思います.