谷春慶 『神☆降臨! ロンギヌスの槍は銃刀法にひっかかりますか?』 (このライトノベルがすごい!文庫)

我、思う。故に我あり(コギト・エルゴ・スム)
「ぎゃぁぁぁ! ちんこが喋ったぁぁぁ!」

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将来の夢である高級官僚を目指して日々勉学に勤しむ高校生山田白金(ぷらちな)(キラキラネーム).彼の平凡な日常は,ギリシア神話の主神ゼウスに突然呼び出されたことで終わりを告げる.メシアという名の主神のパシリにされる山田,無理やり押しつけられたロンギヌスの槍,クラスに転校してきたパラス・アテナ…….
現界してきたギリシア神話の神々に翻弄される主人公の明日はどっちだ.くだらないギャグは嫌いではないのだけど,なんとなく分量が長く感じられる.ライトノベルにしては改行が少ないからかな.後半は浮気の末ヘラに切り取られ,冥界に投げ捨てられたゼウスのちんこ(原文ママ)を求めての冥界めぐり.言うなればロード・オブ・ちんこ.小学生の悪ノリのようにちんこ,ちんこ,コズミックちんこ(触手化)と連呼する文章が続く.この先一年分の「ちんこ」を見てしまった気がするぞ.モールス信号が伏線になっていたのとか,端々は良かったのだけど,これでもうちょっとテンポが良ければなあ.