東出祐一郎 『ケモノガリ7』 (ガガガ文庫)

ケモノガリ 7 (ガガガ文庫)

ケモノガリ 7 (ガガガ文庫)

僕が彼に勝っている点はただ一つしかない。それこそが、僕がこの場にいる理由だったじゃないか。
僕の才能は『殺人』の才能だ。
より正確に言おう。『全く冷酷に何の躊躇もなく、命を絶つために最適な方法を選ぶ』ための才能だ。最強の力を持つものを、力で圧倒する必要はない。僕はただ、殺害するために全力を尽くすだけだ。

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“クラブ”の本拠地を突き止めた“ケモノガリ”赤神楼樹.対空ミサイルや潜水艦といったあまりに厳重な警戒をくぐり抜けるため,CIAの協力を得た楼樹は,イヌガミたちと乗り込んでゆく.最終局面は近い.
クライマックス直前.どんどんヒトとしての形を失ってゆく楼樹に救いはあるのか.CIA最強のエージェント10人とともに,敵の本拠地へ向かうケモノガリ! こんなん燃えるに決まってるわ.10人のキャラ作りもなにやらやたら濃くて,当たり前のように死んでいくのかと思いきや,それぞれに個性を活かした活躍を見せてくれるのが素晴らしい.カッコいい.愛を感じるぜ.どのように決着するのか,最後まで見守りたいと思います.