- 作者: 竹安佐和記,イグニッション・エンターテイメント・リミテッド
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2012/04/27
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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こんなふうに世界を見たのは初めてだ。
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“傍観者”としてではなく“当事者”として地に足をつけて生きていくということ。それはなんと素晴らしく、なんと切ないことだろう。
創世記やエノク書をベースに,義人イーノックが天に上るまでを描いたゲームのノベライズ.というより「そんな装備で大丈夫か?」のあれの小説化と言ったほうが通りが良さそうである.どれだけのひとが実際にプレイしてクリアしたのかがさっぱりわからんのだけど,ゲームを楽しくクリアした自分のような人間にはご褒美であり,ちょう面白かった.ゲームのアクションシーンを無駄に詳細に描くなど,ノベライズにありがちな欠点もあるけれど,どうすれば読者(プレイヤー)を楽しませることができるかはしっかり心得ているよね.というのはゲームをプレイした時にも思ったこと.150年以上の旅を経ても「最初のころの風合いを保」ち続けるジーパンとかね.
脈絡があるようなないようなストーリーは原作(ゲーム)どおり.ルシフェル視点(人称がたまに混乱する)で語られる前日譚と後日譚は聖書モチーフのSFとして読んでも楽しいのではないでしょうか.殴り愛から生まれる新たな宇宙.原作ゲームが好きなひとやスクライドが好きなひとは読んでみるといいと思う.