赤月黎 『魔女狩り探偵春夏秋冬セツナ』 (スーパーダッシュ文庫)

魔女狩り探偵春夏秋冬セツナ (集英社スーパーダッシュ文庫)

魔女狩り探偵春夏秋冬セツナ (集英社スーパーダッシュ文庫)

「だから調べるのだよクオン。誰が魔女なのかを。この事件には魔法が使われている。しかし、どんな魔法を使ったって完全犯罪にはできない。なぜだと思う?」
「なぜって……それは……なんで?」
「この私がいるからさ」
セツナは薄い胸を張って宣言した。

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姫崎クオンは,魔女に殺され,魂を奪われそうになったところを魔女狩り探偵,春夏秋冬セツナ助けられる.その代償として魂の半分を共有することになったクオン.奪われた半分の魂を取り戻すため,魔女狩り探偵に助手(ペット)として仕える日々であった.
魔女狩り魔女の探偵が,魔女たちばかりが通う学園で起こる密室殺人事件に立ち向かう.スニーカー文庫でのデビュー作完結後,久しぶりの二作目.魔女と魔法の世界の話ではあるけれど,ちゃんと本格ミステリの体で書かれている.ミステリと異能バトルの良いところをそれぞれ取って,手堅くまとめていると思う.わりあいエグくてフェチくて.しかし,続篇を前提にしていろいろ伏線を張っているけど,このストーリーだと続篇を書くのが難しいのではないかな…….