戦塵の魔弾少女(バレット・ガールズ) (このライトノベルがすごい!文庫)
- 作者: 雨澄碧,桜沢いづみ
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2014/05/10
- メディア: 文庫
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「はい、わかったんです。こんな戦いに意味なんかないって。わたしたちが死んでも、何の意味もなくて、誰かを殺すことに何の意味もないんだって、やっと、わかったんです。クラリーはもしかして、ずっと前からわかっていたんですか?」
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このライトノベルがすごい!大賞応募作のうち,編集長の隠し玉とのこと.「魔法少女物で特殊部隊物」というのは方便で,本当は洗脳とか改造とかされてゴミのように使い捨てられる戦闘少女を描きたかっただけなのはほぼ間違いない.言ってしまえばフラテッロ制のない『GUNSLINGER GIRL』なんだけど,一冊で書くには明らかに尺が足りない.積み重ねがどうしても足りないし,おかげで単なる「悪趣味」の域を出ていないのよなあ.少女を強化する手段を「魔法」で済ませてしまっているのも安直.尺があればそのあたりのディテールをどうするつもりだったのかは興味あるけど,ひとにすすめるにはちょっとためらってしまう.