逢上央士 『なぜ異世界ダンジョンでスマホがつながるのか 竜胆遥人の迷宮攻略』 (このライトノベルがすごい!文庫)

【LuV:@kei まったくの異世界ではなク、あくまで延長上にある『拡張世界』ガ、より正しい認識デス。アナタ方の住む世界の延長上にある世界――それがこのダンジョンデス。魔法やモンスターが存在するダンジョンデ、スマホが繋がル。そのことガ、何よりの証拠デス】

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竜胆遥人のスマホに知らぬ間にインストールされていたゲームアプリ『LuVYRINTH』.気が付くとクラスの全員がそのダンジョンに閉じ込められていた.各人のスマホにそれぞれ異なった機能がインストールされた「ワンオフアプリ」を駆使して,ダンジョン脱出を目指すのだ.
スマホアプリと魔法を駆使してダンジョンを攻略せよ.作中で言われるけれども,ファンタジーというよりはリアル脱出ゲーム(失敗すると死ぬ)の小説化,みたいな感覚.いくらなんでもお膳立てが都合よすぎだよなあ.主人公が心を閉ざしていた理由も「え?」としか思えなかったし,全体的にお手軽感が漂っているのが読んでてつらかった.