扇智史 『再生のための創形魔術(クラフティカ)』 (一迅社文庫)

再生のための創形魔術 (一迅社文庫)

再生のための創形魔術 (一迅社文庫)

最後まで形を保っていた頭部が、首からちぎれて、床の上を少しだけ転がる。ハジメは、魅入られたように、その顔から目を離せないでいる。
つかのま、ホムンクルスの瞳がぎょろりと動いた。
そこに浮かんでいたのは、微笑み。
しかしそれはもはや、心を持たない、形だけの表情に過ぎなかった。
光のない瞳と、魂のない笑顔が、ぼろっ、と、崩壊した。

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光土(クレリア)と呼ばれる土を利用した魔術が発達した世界の学園ファンタジー.学園もののファンタジーとして非常にまとまっていると思うのだけど,言い換えるとかなりのレディメイドでもある.どこが良い悪いというのはないのだけど,驚きみたいなものもほぼなく,手続きを踏むように進むので淡々と読んでしまった.