- 作者: 水沢夢
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2015/10/20
- メディア: 文庫
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きっと、一人が寂しかったんだと思う。
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雲の上から、ガスとマグマの大地を見下ろす毎日が、孤独だったんだ。
だから――二つを求めた。二つあることが、嬉しかった。
そんな風にして自分の髪の毛を二つに結んだ女神 がいて。
やがて土の上を人が歩くようになった時……やっぱり、誰かが思ったんだよ。
二つあれば、嬉しいな……って。
ツインテールの始まりはね、天空 だったの。
変身する力を失った男が仲間や町の人々の助けを受けて復活する.ヒーローもののお約束を,一冊かけてこれでもかと熱く熱く描き切った.いやあもうほんとに熱いしカッコいい.虚勢を張るばかりだった敵首領・ティラノギルディも成長してゆくのがまたいいのだ.部下からも馬鹿にされていたチキンな首領がついに吹っ切れ,主人公と馬鹿同士の殴り合うクライマックスのカッコよさは,まさに正統派ヒーローもののそれだった.
力の入ったイラストの使い方も非常に効果的.『ケモノガリ』二巻と同じ見せ方を使っており,これがバッチリはまっていた.イラスト見開きはたまに見るけど,この見せ方は珍しいよね.素晴らしいものでした.